代表取締役 豊田 哲

 熱い夏休みに入った7月23日(木)午前5時より、「ハリー・ポッター」シリーズ最終の第7巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』が、全国各地の書店店頭をはじめ、販売網から一斉に発売されました。
 ‘99年12月1日の第1巻『ハリー・ポッターと賢者の石』の発売から約10年、この間、静山社を始めとする関係者と読者の皆さんの間にも恙がなく、最終巻が完了しお手許に届けることが出来たことに感謝いたします。
 10年間の歩みを(有)ブックストラテジーサービスの立場で、マスコミに報道された数々の事象を転載させて頂きます。(’08.8.18)

   第2回 書店ルートに特化した販売代行。
        営業マン、ゼロで拡販可能に

 (有)ブックストラテジーサービスが提供する、中小出版社向けの営業活動サービス。
書店ルートに強力な窓口を持ち、新規取引開始から営業代行、コンサルまで強味を発揮。

〔ポイント〕

●首都圏200ヶ所の書店をカバーする、圧倒的な人脈を活用し、書店ルートの営業を代行。
 特に出版社向けには、発行部数から増刷決定まで完全代行も可能。

●CD-ROM、カセットテープ、文房具、玩具、ゲーム用品・・・など、本以外の商品でも、
 書店で販売可能な商品なら何でも営業代行、書店販路の開拓を実現。

1. 書店ルートに特化したアウトソーシング

 書店は、主に書籍を販売している小売店である。この書店ルートに特化して営業代行しているのが、ブックストラテジーサービスである。同社は、出版業界のベテラン退職者が集まってつくられた会社で、取次、書店、出版社、広告代理店などの専門家により、強力な人脈を生かし、書店ルートに限っては他の「営業代行会社」には絶対マネのできない業界通の営業代行を実施している。

 実際、同社は首都圏で、書店200ヶ所に強力な人的コネクションを持っている。この200ヶ所の書店というのは、首都圏の全書店の売上の7~8割を生み出す大きく有力な書店である。この200ヶ所の書店に対して、仕入担当者、売場担当者などはもちろん、書店の経営者から店長まで、きっちりと人的につながりを持っているのだ。この強力な人脈が同社の強味であり、他社にマネのできない、書店ルートでの強力な営業代行を実現させているのだ。そして、中小出版向けの営業代行には、圧倒的なサポート、サービス力、そして実績を誇っている。

 同社では、主に出版社との間で交渉が成立した後、サポート業務の内容をどこまでやるかを決めている。費用は仕事によって、月額10万円から60万円、業務内容により10万円単位で契約しており、契約期間は6ヶ月で、必要に応じて更新するようにしている。

2. 実績ゼロの出版社の本を、60万部の大ベストセラー書に

 ブックストラテジーサービスの営業代行業務は、大きく分けて、出版社の営業部に代わり書店と取次の相互コミュニケーションを徹底して行うことと、マスコミ各媒体へのパブリシティ活動の二点に絞り込むことができる。

 細かくは

イ. 取次との販売交渉及び委託部数の適正化と配本調整
ロ. 大手有力書店への販売交渉と売れ行き調査及び注文活動
ハ. 取次の週報、並びに「新刊ニュース」「新刊展望」などの媒体を通じてのPR
ニ. 一部新聞社の新刊案内ページの活用とパブリシティの促進、並びに広告活動の斡旋

の四点となる。

 たとえば、取次との交渉でも、書籍の部数決定から、売り方、取次の口座の開設まで、さまざまの交渉に対応している。出版社によっては「販売企画」といって、ひとつの書籍の売り方のすべてを企画実行するというケースもある。

 同社が展開する出版販売業の代行では、既に実績は数多くあるが、その中でも際立っているのが、ベストセラー書『ハリー・ポッターと賢者の石』である。同書は、翻訳を自ら手がけた女性社長の松岡氏と事務員一人という小さな出版社の書で、もちろん営業部員はいない。ブックストラテジーサービスの豊田社長と松岡社長の出会いがあり、出版販売の営業活動を代行。

 ブックストラテジーサービスは出版されるまで大手書店を直接回り、同書を紹介しながら協力を依頼し、取次内に販売プロジェクトチームを作らせ、発売日や部数、定価などを設定。
 通常とは違って大手書店をはじめ、次に、取次との交渉の結果、初版3万部でスタートしている。
 発刊当月には、単月で刷り部数28万部という、児童書では驚異的なセールス記録を示している。その後、半年後で60万部という記録を樹立し、今なお部数を更新し続けている。

 書籍として、ベストセラー書になる魅力があったことには間違いはないが、日本の取次制度、および書店ルートを考えるとき、何ら実績のない出版社の本を、出版前から大手書店が事前に大量注文をだす、ということはまずないことである。まさにブックストラテジーサービスならではの営業、販売代行がなせる業なのである。

3.「ブックストラテジーサービス」活用のポイント

 限られた社員の力をいかに上手に活かしていくか。そのために営業部門を専門の会社にアウトソーシングすることが効率的であるということは言うまでもないことである。
 出版社に限らず、書店ルートへの商品卸・販売を考えるとき、業界特有の書店相手では、プロ中のプロがこなす業務と、慣れない社員が行うのとでは、効率的に見て比較にならないのは明白である。

 同社は、書籍以外の商品も、書店のレジ回りの商品なら十分営業代行可能。CD-ROMをはじめ、カセットテープ、文具用品、玩具、ゲーム用品など、書店にとって利益をもたらし、販売する上で従来の商品と違和感がなければ十分やっていけるという。
 書店は、客単価および集客力からみても、魅力のある販路である。この販路の活用を考えるとき、同社は非常に魅力的といえるだろう。

[ 日本経営合理化協会発行『無人販売戦略』2000年11月15日発行より転載 / 08-08-26 ]
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■バックナンバー■

第1回 ピラミッドを築いた人脈[ 寄稿 講談社 出版情報 2002年4月号より転載 /08-08-18 ]