ブックストラテジーサービスの営業代行業務は、大きく分けて、出版社の営業部に代わり書店と取次の相互コミュニケーションを徹底して行うことと、マスコミ各媒体へのパブリシティ活動の二点に絞り込むことができる。
細かくは
イ. 取次との販売交渉及び委託部数の適正化と配本調整
ロ. 大手有力書店への販売交渉と売れ行き調査及び注文活動
ハ. 取次の週報、並びに「新刊ニュース」「新刊展望」などの媒体を通じてのPR
ニ. 一部新聞社の新刊案内ページの活用とパブリシティの促進、並びに広告活動の斡旋
の四点となる。
たとえば、取次との交渉でも、書籍の部数決定から、売り方、取次の口座の開設まで、さまざまの交渉に対応している。出版社によっては「販売企画」といって、ひとつの書籍の売り方のすべてを企画実行するというケースもある。
同社が展開する出版販売業の代行では、既に実績は数多くあるが、その中でも際立っているのが、ベストセラー書『ハリー・ポッターと賢者の石』である。同書は、翻訳を自ら手がけた女性社長の松岡氏と事務員一人という小さな出版社の書で、もちろん営業部員はいない。ブックストラテジーサービスの豊田社長と松岡社長の出会いがあり、出版販売の営業活動を代行。
ブックストラテジーサービスは出版されるまで大手書店を直接回り、同書を紹介しながら協力を依頼し、取次内に販売プロジェクトチームを作らせ、発売日や部数、定価などを設定。
通常とは違って大手書店をはじめ、次に、取次との交渉の結果、初版3万部でスタートしている。
発刊当月には、単月で刷り部数28万部という、児童書では驚異的なセールス記録を示している。その後、半年後で60万部という記録を樹立し、今なお部数を更新し続けている。
書籍として、ベストセラー書になる魅力があったことには間違いはないが、日本の取次制度、および書店ルートを考えるとき、何ら実績のない出版社の本を、出版前から大手書店が事前に大量注文をだす、ということはまずないことである。まさにブックストラテジーサービスならではの営業、販売代行がなせる業なのである。